酒税法の改正などにより10月から酒類を中心に値上げが実施されます。これを前に高知市の販売店では駆け込み需要が高まっています。

10月から4600品目を超える飲料品・食料品が値上げされます。このうち酒類については酒税法の改正に伴い「ビール」の税率は350ミリリットルあたり7円程度値下がりする一方、「第3のビール」は9円あまり引き上げられます。

高知市の販売店には10月1日からの値上げを前に買いだめやまとめ買いをする買い物客が訪れていました。

(買い物客)
「上がるのはしょうがないけどあまり上げてもらいたくはない」
「便乗値上げという感じを受けている。年金暮らしなので本当に響きます」
「悪いことばかりではないと思っている。これまで値を上げられなかったのをみんなが上げるから自信持ってあげられるようになったのはかえっていいのかもしれない」

こちらの販売店では駆け込み需要を見込んで通常の3倍程度、第3のビールなどを仕入れていましたが、今週月曜あたりから想定を上回るペースで買い物客が訪れているということです。

価格の上昇による酒離れも懸念される中、今後は代わりになる商品を売り込んでいく戦略を取っていく方針です。

(リカオー御座店 櫻井貴之 店長)
「買いやすい価格帯の商品がどんどん減っていっているので、今のところは上がらない缶チューハイがこれから伸びてきたり、下がってくるビールがどれだけ伸びてくるか、今後の動向しだいでうちも動こうと思っている」

帝国データバンクによりますとこの10月の値上げで今年に入ってから値上げされた飲料品・食料品は3万を超えました。

一方で原材料の価格の上昇分について一定の価格転嫁ができた企業が増えていることから値上げは10月をピークに小康状態が続くと想定されています。