後遺症で視力の低下も

「はやり目」が治るまでの期間の目安はー
発症後7日から14日程度で治る場合が多い
▼重症の場合や、十分に休息が取れていない場合は1か月程度かかる場合もある

懸念されているのは後遺症です。
ウイルス性の結膜炎の場合、モノを見る瞳の中心に濁りが残ると「見づらさ」、「光が反射して見える」など視力に影響を及ぼすことがあります
濁りを取るために抗炎症作用のある点眼薬を使用しますが、状態によっては治るまでに数か月から1年以上かかる場合もあります。

恵俊彰:
自然治癒を待つしかないんですか?

スマイル眼科クリニック 岡野敬院長:
基本的には2週間程度で治る場合が多いので自然治癒に任せるのが基本になりますが、強い症状のまま経過してしまうと後遺症も強くなる傾向があるので、症状を抑えるためのお薬を早めに使用するのが非常に大事です。

恵俊彰:
最初どうやって気づけばいいですか?

スマイル眼科クリニック 岡野敬院長:
充血だったり目ヤニだったり、最初の症状は様々なんですけど、何かおかしいなと思って市販の薬を使い始めて3日経っても駄目だった場合は、早めに眼科にかかっていただくのが、一番身を守る方法としては正しいと思います。

恵俊彰:
アデノウイルスというと「プール熱」も流行っていますが、それとは違う?

スマイル眼科クリニック 岡野敬院長:
同じ「アデノウイルス」なんですが、アデノウイルスはA種~G種までの7種と、56のタイプに分かれています。その中でそれぞれ好きな場所、ウイルスが好んで増殖する場所がありまして、目で増えるタイプのものは目の症状が出ますし、呼吸器で増殖するものは呼吸器の症状が出ます。
腸管で出るものもありますし、小児の場合膀胱で増えて、出血性の膀胱炎などを起こしてしまう場合もあります。全てアデノウイルスです。

家族がなってしまったら「早めの隔離」

恵俊彰:
仮に家族に感染者が出た場合、どう対応すればいいでしょうか?

スマイル眼科クリニック 岡野敬院長:
やはり早めの自己隔離です。
物理的な隔離が有効なので、部屋の中に線を引いて「ここから外に出ない」、「この内側には入らない」としていただくのが一番確実だと思います。

恵俊彰:
なるほどね。でもコロナのときもそうでしたけど、小さいお子さんの場合はもう親が面倒見るしかないですからね。

落語家 立川志らく:
子どもがなったときに「こっちに来るな」ってわけにいかなくなっちゃうから、難しいね。

恵俊彰:
お医者さんの許可が出るまでは、会社も休まなければいけないですか?

スマイル眼科クリニック 岡野敬院長:
基本的にはそうしていただいた方がいいと思います。

(ひるおび 2023年9月27日放送より)