「はやり目」が流行しています。今年の特徴は“症状が強い”こと。症状や家庭での対策を医師に聞きます。

「ひどいと目が開かない」“はやり目”の症状 

「はやり目」とは、アデノウイルスの感染によって起こる、流行性角結膜炎のことです。

≪流行性角結膜炎の症状≫
▼白目の充血
▼目ヤニがたくさん出る(ひどいと目が開かないほど)
▼涙目
▼黒目に傷がつくと、しょぼしょぼ感・異物感・光が眩しい

感染経路は「接触」が主ですが、アルコール消毒は実用的ではなく、特効薬などの治療薬もありません。対症療法が中心です。

保育園や学校などは、医師の許可が出るまで出席停止とされています。

恵俊彰:
特効薬がないんですね。

スマイル眼科クリニック 岡野敬院長:
今のところ、コロナなどと違ってあまり命に関わるような病気ではないというところもあって、研究開発が遅れているのが現状です。

恵俊彰:
我々もコロナ禍で手洗いうがいとか、アルコール消毒が日常的になっていますが、アルコール消毒が効かないんですか?

スマイル眼科クリニック 岡野敬院長:
そうですね。
手洗いなどは有効ではありますが、感染の可能性を減らすことができても、完全に防ぐことは難しいです。
人が触ったところの消毒に関してはアルコールも全く効かないわけではないですが、本来5分ほど浸けておかないと難しい。
薄めた塩素系漂白剤などで拭くのが一番効果があります。