秋に旬を迎える「水晶文旦」の収穫・出荷が始まっています。1つ1つの実が丁寧に栽培された水晶文旦、今年も「上品な甘さ」に仕上がっています。
高知県内で水晶文旦の生産量の半分以上を占める土佐市では、今月中旬から収穫・出荷が始まっています。このうち、農家の中平吉彦(なかひら・よしひこ)さんは20アールのハウスで水晶文旦を栽培していて、連日、作業で大忙しだといいます。
(JA高知県 土佐市施設果樹部会 中平吉彦 部会長)
「率直に言うと、疲れています(笑)。まぁ、日々、1年間大事に育てた水晶文旦を収穫して出荷して…ということで、非常に楽しい日々を送っています」
文旦の中でも果汁が多く糖度が高い水晶文旦。夏の暑い時期に太陽の光を十分に浴びるとストレスがかかり甘さが増すといいますが…
(JA高知県 土佐市施設果樹部会 中平吉彦 部会長)
「今年は夏場に雨が多かったということで、仕上がりとしては、少し甘みが…私の希望としては物足りないんですが、十分な果汁が例年以上に入って、みずみずしい、おいしい水晶文旦ができました」
水晶文旦は皮が薄く繊細で、傷や日焼けから実を守るため、1つ1の実に黒いネットをかけるなど丁寧に栽培されています。
(JA高知県 土佐市施設果樹部会 中平吉彦 部会長)
「やっぱり、枝に当たると…これとか(実が)枝に当たっていますよね。風が吹くと擦れるので、擦り傷ができます。これも(ネットを)かけていなかったらダメです。この実は、完全アウトです。実と実もくっついているし、枝も当たっているし…。だから、全部当たらないように処理しないといけない」
こうして、手塩にかけて育てられた水晶文旦。
そのお味は…?
(京面龍太郎アナウンサー)
「透き通った、この、みずみずしい『果肉』が、水晶文旦の名前の由来です。甘い!果肉が口の中で弾けた瞬間、甘さがぶわ~っと広がるんですが、それが、ほんのりした上品な甘さで、おいしいです」
(JA高知県 土佐市施設果樹部会 中平吉彦 部会長)
「今年はとても果汁が多くて、みずみずしい水晶文旦ができました。これから県外のフェアに出したり、試食販売も行ったり、少しでも知名度を上げようと努力しているので、ぜひ多くの方に食べていただいて、水晶文旦のことを知っていただきたいです」
水晶文旦の収穫は来月末まで続く予定で、収穫された実は県内のほか東京、大阪、金沢などに出荷されます。














