いわゆる「袴田事件」で死刑判決を受けていた袴田巖さんの再審=裁判のやり直しが2023年10月27日から始まることが、三者協議で決まりました。

袴田巖さんのやり直し裁判に向けて9月27日、静岡地裁、検察、弁護団による三者協議が開かれ、再審の初公判は10月27日に行われることが決定しました。

弁護団は再審公判のポイントについて、これまで犯行着衣とされてきた「5点の衣類」が袴田さんのものかどうか改めて争点になるとしています。

また、年明けからは証人尋問が始まる予定で、検察側は法医学者など少なくとも5人を尋問したい方針ですが、弁護側は「不必要な証人を呼ぼうとしている」と反発しています。

<袴田巖さんの姉 袴田ひで子さん>
「(今までは裁判が始まらなかったから)裁判が始まるということは何といってもうれしい。半年後には結審になる。早く終わってほしいと思います」

裁判所は2023年内に行われる初公判以外の期日について、10月中旬までには決定するとしていて、2024年3月27日までには審理を終えたいとしています。