■アジア大会 4日目(27 日・中国 杭州アクアティクスセンター)
競泳・女子400m個人メドレーで谷川亜華葉(20、イトマン近大/近畿大学)が銀メダルを獲得。16歳の成田実生(16、金町SC/淑徳巣鴨中学高校)は、出場3種目で涙の銅メダルとなった。
スタートから中国の余 依婷が抜け出したが、谷川も自己ベストを上回る泳ぎを見せ2番手につけた。150mで成田が3位に順位をあげ、日本勢が余 依婷を追った。200mで3秒13あった1位との差を平泳ぎで1秒68まで詰めた谷川は、自由形でさらに差を詰め、ついに並んだ。タッチの勝負は0秒21及ばなかったが自己ベストを更新する4分35秒65で銀メダル。成田も後半伸ばし4分38秒77で銅メダルを獲得した。
レース後「優勝を狙っていたので、また、惜しいところで悔しい結果になってしまった」と谷川。それでも「自己ベストを1年ぶり以上に更新できたことは素直にうれしい」と喜んだ。
今大会200m背泳ぎ、200m個人メドレーにも出場した成田は3種目目でようやくメダルを手にした。「本当に緊張して何回も心が折れそうになったんですけど…。やっと最後でメダルが獲得できて嬉しいんですけど、1位と2位の選手に大きく離されてしまったのがすごく悔しいです」。喜びながらも複雑な心境を涙で語った成田。「正直言うと今はまだ優勝できるような実力は全然ないと思うので、ここからまた悔しい気持ちをつなげられるようにしたい」。最後は再び前を向いた。