中古車販売大手・ビッグモーターの店舗周辺の街路樹が枯れている問題で、山口県警は27日朝、ビッグモーター宇部店(山口県宇部市)の家宅捜索を行いました。

警察によりますとビッグモーターは、宇部店前の街路樹への器物損壊の疑いが持たれています。

午前8時5分ごろ、山口県警の捜査員7人が店に入りました。宇部店の従業員によると、捜索には元店長らが対応し、過去の備品の購入履歴などが押収されたということです。捜索は午前9時20分ごろ終わりました。

国交省は7月から、ビッグモーターで店舗前の街路樹が枯れていることが確認された場所の土壌調査を全国で行ってきました。調査の結果、宇部店を含む全国9店舗から除草剤の成分「グリホサート」などが検出されたため、9月、警察に被害届を出していました。

国交省によりますと、宇部店前の植樹帯には「ハクチョウゲ」という低木が52株ありましたが、2021年11月から2023年3月の間、すべてが枯れているか伐採されていました。国交省が全国での調査中、ビッグモーター側から「宇部店前の街路樹に除草剤をまいた」という内容の申し出がありました。

ビッグモーターはtysの取材に「県警の捜査に協力するとともに、原状回復も含め、誠心誠意の対応をしてまいります」と回答しています。

警察では、きょうの捜索を踏まえて街路樹が枯れた原因やいきさつなどを調べるとみられます。