■第19回アジア競技大会中国 杭州(日本時間27日、杭州電子科技大学体育館)
フェンシング男子フルーレ団体・準決勝で日本は中国に44‐45で敗れ、2大会ぶりの金メダルはならなかった。3位決定戦がないため、銅メダルを獲得し、1994年の広島大会から表彰台が8大会連続となった。
7月に行われた世界選手権で金メダルを獲得したメンバーと同じ、松山恭助(26、JTB)、敷根崇裕(25、NEXUS FENCING CLUB)、飯村一輝(19、慶應義塾大)、鈴村健太(25、大垣ケーブルテレビ)挑んだ日本。
4人の内3人による総当たり戦(9試合)で行われる団体戦。9つの対戦を合わせて先に45ポイント取ったチームが勝利。日本は世界選手権、個人で銅メダルの松山が、1試合目3-3から立て続けに攻め5-3で5ポイント先取し敷根へ。敷根は途中連続ポイントを奪われる場面もあったが、先に5ポイントを取る。3番手飯村は5-5で15‐12と日本のリードを保った。
2巡目で再び松山が登場し、相手に1ポイントしか譲らずここまで20-13。だが6試合目の敷根が大苦戦。互角の攻防から徐々に相手のペースにつかまると、7連続ポイントを奪われ逆転を許す。飯村も流れを止められず、7試合を終え32-35と日本が追う展開に。
次の松山が粘って38-40と迫り、最終9試合目の敷根が43-43と追いつくと、カウンター攻撃で先に勝利に王手をかける。だが44-44の同点とされると、残り30秒を切り、両者ほぼ同時に攻撃を仕掛けるがビデオ判定の末、中国の勝利。日本は逆転負けを喫し、準決勝で無念の敗退となった。