食文化を守る試みです。クジラの肉を使ったハンバーガーとパスタが、山口県下関市の大学の食堂で提供されています。

下関市立大学の生協食堂に登場したのは、ニタリクジラの赤身肉を使ったハンバーガーとパスタです。ハンバーガーはクジラの肉を揚げたあと南蛮づけにした「鯨タツタバーガー」と、食べ応えのある「鯨カツバーガー」の2種類。パスタは日替わりで1種類ずつ提供されていて、きょうは「くじらとほうれんそうのペペロンチーノ」でした。

肉の独特な臭みを取るためすりおろしたタマネギや塩こうじを使ったほか、赤身肉の柔らかさを生かせるよう肉の切り方や加熱時間なども工夫されています。メニューは「若い人たちの発想でクジラの肉をもっと手軽に食べてもらいたい」と、下関市立大学と東亜大学、下関商業高校と市民活動団体でつくる「しものせき鯨食復活プロモーション」が、およそ1年かけて考案しました。

食べた学生
「クジラ肉って初めて食べたんですけど、牛肉みたいな感じがしておいしかったです」
「思っていたより柔らかくてお肉でもないしお魚でもないしなんか全然違う食感やと思いました」
「クジラ肉って臭いイメージがあったんですけど意外と食べてみたらおいしかったのでよかったです」

提供は28日までで、食べた人に回答してもらったアンケート内容をもとに改善し、11月の大学祭で販売する予定です。