「不信感しかない」「目に見えないというのは怖い」

(各務原市の会見 2023年7月28日)
「報告が遅くなりましたこと、この場をお借りしてお詫び申し上げます。誠に申し訳ございませんでした」

市が公表した後、飲み水を買い続けている高木さん。

(高木麻由さん)
「(初めから)公表さえしてくれてたら、各家庭で対策はできると思うんですよ。でもそれを黙って流し続けていたというのは、市に対して不信感しかない」

PFASが検出されたのは、人口の半数、およそ7万2000人が使う三井水源地。

市は特に数値が高かった井戸を使用停止にしましたが、今も、国の目標値を超えた水を流し続けています。

同じ地区の別のお宅では。

(三上みきさん)
「変だと思えば、みんな(飲むのを)やめるんだろうけど、味もしないし、当然臭いもないし、目に見えないというのは怖い」

(大石邦彦アンカーマン)
「目に見えないからこそ、不安はむしろ増す」

(大石邦彦アンカーマン)
「こちらの廊下に保管してありますね。このポリタンクの中に水が入ってるんですか」

(岐阜・各務原市在住 三上みきさん)
「そうですね」

三上さんは、3、4年前から飲み水には山の湧き水を使っていますが、やはり市が事実を伏せていたことを問題視します。

(三上みきさん)
「情報は、やはり市民のもの。だからそれを、それを公表しない行政の姿勢に驚いた。そこで信頼がガタっと落ちてしまって…」

以前から発行している地域の情報誌でも、このPFAS問題を大きく取り上げています。

(三上みきさん)
「“安心安全な水”が当たり前だったのに、それがガラガラと崩れた。『その原因は何か』という思いがあって。みんなにとにかく知ってほしいから」