今年開館30周年を迎えた岩手町の「石神の丘美術館」で、記念の展示会が23日始まります。会場には今にも動き出しそうな野生動物や空想上の生き物の彫刻作品が並びます。

開館30周年を記念した「三沢厚彦ANIMALS in ISHIGAMI no OKA」は、京都府出身の彫刻家、三沢厚彦さんの作品展で、クスノキを使った彫刻作品や絵画などおよそ50点が並びます。
22日は開幕を前に報道向けの内覧会が行われました。
三沢さんが題材としているのはクマやカモシカといった野生動物に、神話に出てくる空想上の生き物などです。
作品の中には体長が3メートル以上ある大型のものもあり、毛並みや爪など細部まで彫刻で表現されています。

(リポート)
「石神の丘美術館には屋外にも作品が展示されています。自然の中の動物はまた違って生き生きとした姿を見せています」

野外展示エリアに並ぶ動物たちの彫刻は、緑豊かな岩手町の自然に溶け込み、今にも動き出しそうです。

(三沢厚彦さん)
「環境の違いによって、山で見る作品とギャラリースペースで見る作品の違いであったり、両方に行くことによっていろいろなことが感じられるように考えました」

この展示会は岩手町の石神の丘美術館で23日から11月26日まで開催され、初日は三沢さん本人が作品を紹介する鑑賞ツアーが行われます。