ニューヨークの国連本部で、2030年までの達成が危ぶまれているSDGsの目標を今後、日本でどのように進展させていくかをテーマに、専門家、国連関係者とメディアが意見を交わしました。
国連広報センター 根本かおる所長
「いまSDGsの危機的な状況というのは、どういう風な状況なんでしょうか?」
慶応大学 蟹江憲史教授
「当初から達成が難しいとも言われてたんですけど、さらに足踏みしてしまっている、場合によっては後退してしまっているという、非常に危機的な状況にあると言って良いんじゃないかと思います」
貧困、地球温暖化、不平等など、世界が共通して抱える社会課題を2030年までに解決することを掲げているSDGsは、2015年に採択されてから今年が折り返しの年にあたります。
今週、ニューヨークの国連本部で4年ぶりに開催されたSDGサミットでは、コロナ禍やウクライナ戦争などの影響を受けて、現時点で解決に向けて順調に進んでいる目標は全体の15%に過ぎず、あとは滞っていたり、後退していて、このままでは2030年までの達成は難しいとする報告書が出されました。
サミットに合わせて国連本部内に設置されたSDGMEDIAZONEでは、報告書を執筆した世界の19人の科学者のひとりでもある慶応大学の蟹江憲史教授とともに、SDGsが採択された当初から関わってきた国連の担当者、TBSのサステナビリティ担当者が登壇し、SDGsの達成度が世界で21位と後退している日本の現状と課題について意見交換しました。
慶応大学 蟹江憲史教授
「ジェンダー平等って言ってるんで、理念からスタートしなければいけないんだけど、そこに行かないでいま次の一歩をどう打てばいいのかなで止まっているので、他の国がどんどん進んでいく中で、日本が止まって見える。その結果、ランキングがどんどん落ちてしまっている。世界のスピードに追いついて、それを超えていくだけのアクションをするというのが、ハーフタイムが終わった後に進めていくべきことだと思います」
TBS 井上波 サステナビリティ―創造センター長
「グローバルな視点ってすごく重要だと思います。SDGsを我々がやっていても、国内のことももちろん大事なんですけど、やっぱり先進国としての責任というか、われわれ先進国がやっていることがどういう影響を世界に及ぼしているのかというのを、もうちょっと伝えないといけないとメディアとして思いました」
国連の担当者からは、SDGsの達成目標である2030年に向けて、日本にはリーダーシップを取って欲しいと期待の声が寄せられました。
国連経済社会局 小野舞純さん
「前途多難ではありますが、悲観せずに、出来ることはたくさんあります。日本への期待はずばりイノベーション、テクノロジー、ユース、ジェンダー。サクセスストーリーをローカルからグローバルにつなげていって欲しいと思います」
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