世界の強豪16チームが参戦しているバレーボールネーションズリーグ第2週が17日(日本時間)、フィリピン・ケソン市で行われ、世界ランキング6位の女子日本代表は、世界ランキング14位のタイにストレート勝ち。日本は開幕から負けなしの7連勝とした。(25-22、25-16、25-14)※世界ランキングは試合前時点

スタメンには主将の古賀紗理那(26)、セッター関菜々巳(23)、島村春世(30)、井上愛里沙(27)、横田真未(24)、林琴奈(22)リベロは小島満菜美(27)を起用した。

この日の午前中の練習で「反省だらけの試合ですね。よくストレートで勝ったなという印象です」と前日の試合を振り返っていた眞鍋政義監督(58)。タイ戦に向けて「世界で勝っていくためにはやはりディグというところは、必死になってやらないと勝てないと思いますから、タイは我々以上にディフェンスがいいので、拾い負けしないようにいきたい」と語っていた。

平均身長はほぼ互角。序盤、眞鍋監督が語っていたように、レシーブやブロックなどの厳しいディフェンスでタイに18-20とリードを許した日本だが、前日に続いて石川真佑(22)がリリーフサーバーで登場し流れを変えた。古賀が2度も一枚ブロックで相手スパイクをシャットアウト、一気に6連続得点で逆転に成功すると、最後もキャプテンが決め、第1セットを先取した。

石川選手

第2セットは両チーム、打っても拾う我慢比べとなった。エース古賀とセッター関とのタイミングが合わない場面も見られたが、ここは今大会、チーム最多130得点の古賀が上手く合わせて得点につなげた。このセットを25‐16で奪い、日本が連取した。

3セット目はレシーブの良さを買われスタメン起用の林が、この試合はレフトからの攻撃、さらに初代表で奮起する横田が決定率の高いスパイクで得点。タイに一度もリードを許さず3セット連取でストレート勝ちをおさめた。

これで日本はいまだ負けなしの7戦全勝。次戦は19日に中国と対戦する。

横田選手

試合後、古賀は「1セット目はスタートが崩されたケースもあったんですけど、しっかり2セット目、3セット目で修正できたのが今日の勝因だと思います。(7連勝について)今年に入ってからチームとしてサーブとオフェンスを集中的にやってきたのでその成果が出ていると思います。フィリピンのファンの方がたくさん声援を送ってくださるので私たちも試合がしやすいです」。最後は「サンキュー」と通訳を務めた宮部藍梨(23)とともに中継カメラに笑顔で手を振った。

眞鍋監督は「立ち上がりタイの早い攻撃にやられましたね。特に、サーブが正面に行ってしまってなかなか崩れませんでしたね。きょうはよくみんなが集中して、特に後半ブロックが良かったですね。(7連勝について)これは予想外というか代表に入って初めての選手が勢いにのっていますからね。特にキャプテンの古賀を中心に選手達がハツラツとしているなと思いで見ております。(次の中国は)間違いなく我々よりランキングが上なので、胸を借りるつもりで積極的に攻めていきたいと思います」と次戦を見据えた。