23日に開幕するアジア大会中国 杭州に向け陸上の日本代表が19日、結団式を行った。400m代表で男子の主将・佐藤拳太郎(28、富士通)は選手を代表し「今大会で結果を残すのはもちろんのこと、来年のパリ五輪に向けて高いレベルの試合でこれまでの取り組みの実戦ができる機会というのは多くはない。先を見据えた試合にしたい」と決意を述べた。女子は5000mと10000m代表の廣中璃梨佳(22、JP日本郵政グループ)が主将を務める。

男子100mと4×100mに出場する桐生祥秀(27、日本生命)は「100mに関してはしっかりメダルに食い込みたいと思います」と初の個人種目へ意気込む。前回2018年のジャカルタ大会では3走として、日本の20年ぶりの金メダルに貢献。「(4継は)前回金メダルだったので今回も金メダルを目指していきたいと思っています」と連覇を誓った。

セイコーゴールデングランプリ横浜(5月21日)での左太もも裏肉離れにより、6月の日本選手権を欠場。予定より回復は早かったが炎症が長引き、約2か月間リハビリに励んできた。レースにはすでに復帰しており、「スピード練習をどれだけしていくかがアジア大会までの課題」だという。アジア大会前に行われる全日本実業団(22~24日、岐阜メモリアルセンター長良川競技場)に出場を予定していて「そこでどれだけ走れるか。一本一本走るというのが課題」と話す。「全日本実業団の1週間後には(アジア大会の)準決勝があるので、予選を走ってみてどういう感じかによって、次をどうするのか当日決めたい」と、慎重に見極めるつもりだ。

桐生は代表入りした2014年の仁川大会を欠場しているため、今大会が個人種目は初出場となる。