大船渡市の自動車整備工場です。社員の中にも怖い思いをしたと話す人がいました。

(橋爪自動車商会 佐藤賢一さん)
「山道通っているときに道路の真ん中にいたり急に道路脇から飛び出してきたりとか、そういうことによく遭遇します」

こちらの会社で車両に取り付けている黒い小さな筒のようなものは、「シカ避けの笛」です。


笛は2つで一組となっていて、正面から風を受けて人間には聞こえない周波数の音を出します。
この音はシカには聞こえていて、音に気づいたシカが警戒して立ち止まることでクルマとの衝突を避ける効果があるとされています。

幸い大きな事故に至らなかったとしてもシカと衝突した車の修理は数十万円かかることも珍しくなく、損傷の度合によっては廃車にせざるを得ない場合もあります。


南三陸沿岸国道事務所はシカとの衝突を避けるため、「速度を落とす」、「夜間はハイビームで走行する」などの対策をとってリスクを減らしてほしいとしています。