働く人「7人に1人」が高齢者 カギは「マッチング」
小川彩佳キャスター:
人手不足の解消ということですけれども、一方で高齢の方は免許を返納して、という動きや街の声もありましたよね。安全をどう担保していくか、チェック体制、ライドシェアの議論もありますけれども、他の方策も併せて進行させていく必要がありますよね。
山本恵里伽キャスター:
議論がまだまだ必要ではあると思いますが、9月17日、総務省が発表した統計があります。

2022年、65歳以上の就業者数が912万人と過去最多を更新しました。
さらに働いている人のうち、実に7人に1人が高齢者という状況になっています。
65歳以上の就業者数(総務省の資料より)
2012年 ▼596万人
2022年 ▼912万人

内閣府の調査では、収入のある仕事をしている60歳以上のうち36.7%の人が「働けるうちはいつまでも働きたい」と回答しています。
働く理由は…
収入が欲しい ▼45.4%
体に良い、老化を防ぐ ▼23.5%
面白い・知識を生かせる ▼21.9%
生きがいであったり健康作りのためという回答も少なくありませんでした。(内閣府「令和2年版高齢者白書より)

こうした状況について、労働社会学が専門の常見陽平准教授は「働きたい高齢者と人材がほしい会社とマッチングする仕組み作りを」と指摘をしています。その上で「介護など家庭の事情を抱えている高齢者も多く、柔軟な体制作りが求められる」としています。
小川キャスター:
人生100年時代ですからね、あらゆる角度からの見直しが必要ですね。