9月、富山県高岡市は開町414周年を迎えました。この誕生日を祝おうと16日市民ら1000人以上が、ある「ギネス世界記録」に挑戦しました。

16日、高岡市の御旅屋セリオには多くの市民や観光客の姿が。

角田悠紀市長:「高岡の誕生をお祝いします。開町、乾杯!」

行われたのは隣の人から隣の人へと連続して乾杯していく「乾杯リレー」。

今から414年前の9月13日は加賀藩前田家2代の利長が高岡の町を開いた日で、この記念日を祝おうと高岡青年会議所が企画しました。

現在、「最も長い乾杯リレー」のギネス世界記録はスイスの1616人で今回は記録更新を目指しての挑戦です。

乾杯には、鋳物メーカー「能作」のタンブラーと高岡市国吉特産のりんごジュースを使います。

ルールは①互いのグラスをあてること、②「カンパイ」と声に出すこと、③ジュースを一口飲むこと

この動作を左右隣の人とそれぞれ行います。動作が1つでも欠けてしまうとその時点で失格。チャンスは3回です。

会場は、次々と人を入れ替え乾杯のバトンをつないでいきます。

開始からおよそ10分。順調に進んでいるように見受けられましたが…。

ギネス公式認定員:「一口飲んでいないというアクションが漏れていたために、今の段階で挑戦1回目は失格となっております」

ルール違反が指摘され1回目の挑戦は失敗に。

記者:「乾杯できましたか?」参加者:「できました。なんかドキドキした」
参加者:「結構シビアですね。びっくりした。あとの人頑張ってください」

残るチャンスはあと2回。ギネス公式認定員による厳正な審査とあって、慎重に乾杯をつないでいきますが開始からおよそ40分。

ギネス公式認定員:「これまでの挑戦の中で失格となってしまう行為がありました」
加賀谷悠羽記者:「ギネス世界記録達成ならず。会場から落胆の声があがっています」

その後もルール違反が続き、残念ながら記録を塗り替えることはできませんでした。

参加者:「えーって思った。全然いけなかった」参加者:「長い人生いろんなことあるなと思って」

新記録ならずとも乾杯リレーはその後も続行。およそ3時間にわたって参加者1290人みんなで高岡の開町を盛大に祝いました。

高岡青年会議所 内田達久さん:「僕としてはすごくうれしいし。子どもたちに開町日を知ってもらったりとか、そういったところを目的にしていたので。そういった意味では僕らは達成しているので大丈夫です」