■陸上 ダイヤモンドリーグ・ファイナル ユージン大会・2日目(日本時間18日・米国)

世界の強豪が集うダイヤモンドリーグ(DL)の成績上位者のみが出場できるファイナルに、女子5000mの田中希実(24、New Balance)が出場し、14分42秒38の6位。世界陸上オレゴン大会金メダリストのエチオピアのツェガイ(26)が、13分台に迫る14分00秒21の世界新で優勝した。

選手紹介で控えめに片手を挙げた田中。レースは序盤から縦長の隊列となった。後方につけ、レース展開を見ていた田中だが、1500m付近でツェガイらトップ集団の5人が抜け出すと付いていけず。徐々に差が開いた。

ツェガイは残り2周手前で後ろに付いていたケニアのB.チェベト(23)を引き離し独走。13分台も狙える驚異のスピードで、今年6月にF.キピエゴン(ケニア)がマークした14分05秒20を約5秒縮める14分00秒21の世界新記録をマークした。

田中は先月の世界陸上ブダペスト大会女子5000mの予選で14分37秒98の日本記録を樹立し、決勝では26年ぶりの8位入賞。さらに今月9日(日本時間)のダイヤモンドリーグブリュッセル大会ではさらに記録を更新する14分29秒18をマークし3位に入っていた。

欧米遠征から12日に日本へ帰国した田中。急きょダイヤモンドリーグの年間王者を決めるファイナルへの出場が決まり、たった1日の日本滞在で米国へ渡る強行スケジュールのなかのレースとなった。

DL初参戦となった6月のローザンヌ大会で3位に入り、ファイナルに挑んだ橋岡優輝(24、富士通)は、3回目にシーズンベストの8m10(+0.2)をマーク。6回目は8m15(+1.2)とさらに記録を伸ばし、3位。表彰台にあがった。

ローザンヌ大会で男子日本人DL初優勝を果たした110mハードルの泉谷駿介(23、住友電工)は13秒10で4位だった。