◆大金星へ勝負の後半

後半開始早々、イングランドはG.フォード(30)の精度の高いキックを武器に日本陣内に攻め込むが、日本も徹底した守りでイングランドの攻撃を防ぐ。日本は相手陣内に攻め込もうとするが勢いに乗る所でノックオンの反則をとられ、リズムに乗れない。イングランドも攻撃の手を変えずキックで攻めるがスタジアムからは消極プレーと見られ、大ブーイングが起こった。

後半14分、日本は波状攻撃からイングランド陣内22mライン付近まで攻め入るとイングランドがファウル。ここで日本はペナルティーゴールを選択し、松田が4本目もしっかり決めて12ー13と1点差に詰め寄った。

後半16分にはイングランドにボールを回されると日本ゴール前でイングランドのパスが味方の頭に当たり日本ゴールエリアに。これを拾われトライ。ビデオ判定でもファウルはなくトライが認められ、コンバージョンキックを決められて12ー20と突き放された。

日本も松島がスピードを生かしてボールを持つと足の止まったイングランド陣を切り裂き3人を抜いてボールを運んだが、イングランドゴール前で痛恨のノックオンのファウル。リズムが掴めない。

後半26分、日本はイングランドに左サイドの自陣5m前のスクラムを奪われると、そこからフォードが右サイドに絶妙なキック。これをダイレクトキャッチされるとそのままトライ。コンバージョンキックも決められ12ー27と大きくリードされた。

後半33分、イングランドにゴール前1mまで攻められるが日本はこの波状攻撃を粘りに粘って守り切った。最後まで粘りを見せた日本だったが終了間際にイングランドに4本目のトライを奪われ、ボーナスポイントも与えてしまった。ラグビーの母国、イングランドに善戦したが及ばず、12ー34で敗戦。今大会、1勝1敗となった。

日本は次戦、29日に世界ランク11位のサモアと対戦する。