■ラグビーW杯フランス大会 1次リーグD組 日本代表 12-34 イングランド代表(日本時間18日、スタッド・ド・ニース)

ラグビー日本代表(世界ランク14位)は、W杯2戦目でイングランド代表(同6位)に12-34で敗れ、1勝1敗とした。

過去10戦全敗、前回大会準優勝の強豪イングランドに大金星ならず。序盤は拮抗した展開から一時3点をリードするが、逆転トライを許すなど前半は9-13で折り返した。後半は松田力也(29)が4本目のペナルティーゴールを決め1点差に迫るが、その後、相手にトライを3本奪われて逃げ切られた。日本はこの日トライを決められず、初戦のチリ戦に続く連勝を逃した。勝ち点は5のままで変わらず。イングランドは4つのトライでボーナスポイントを得て勝ち点5を獲得し2連勝。

この試合、左脚のふくらはぎを痛めていたキャプテン・姫野和樹(29)がNO8で今大会初スタメン。フォワードの最前列は稲垣啓太(33)、具智元(29)と要のフッカーにベテラン堀江翔太(37)を起用。バックスでは好守で活躍が期待される長田智希(23)が初先発となった。格上のイングランドは主将でゲームメーカーのO.ファレル(31)と走れるフォワードのT.カリー(25)の2人が出場停止。

前半は序盤にイングランド得意のキック攻撃で日本自陣に攻め込まれると、フルバックのセミシ・マシレワ(31)がボールを前に落とすノックオンの反則。ゴール前でイングランドスクラムとなったが日本は押し負けず、展開されての波状攻撃も防ぎ、ペナルティーゴールの失点で防いだ。

前半11分、イングランドモールで10m以上押されたが日本はラインを崩さず相手の攻めを見定めると、モールが止まりボールが出ると素早い出足でボールをカット。日本は波状攻撃でゴール前まで詰め寄るとイングランドがファウルを犯す。

このチャンスでペナルティーキックを狙うのはチリ戦で6本のキックを全て決めた松田力也(29)。しっかりど真ん中に蹴りこみ3ー3の同点に追いついた。

前半21分、日本の波状攻撃にイングランドのタックルが甘く、徐々に日本が敵陣に入っていくと今度は一転、キックパスでトライを狙ったがタイミングが合わず。その前のプレーのアドバンテージでペナルティーキックを獲得した。ここも松田が決めて6‐3と日本がリードを奪った。

しかし、前半24分、日本は自陣1mからのラインアウトを痛恨のミス。こぼれ球をイングランドに拾われトライを奪われてしまった。コンバージョンキックを決められ6ー10と逆転された。イングランドは今大会初トライ。

それでもイングランドに流れを完全に渡さず、前半32分には松田がこの試合3本目となるペナルティーゴールを決め9-10。イングランドも前半終了間際にペナルティーゴールを奪い返し9ー13で前半を終了した。