今回の阪神の強さとは?

では、どのようにして点を取ってきたのか。

優勝が決まった試合のメンバーに3割バッターはいません。(9月16日時点)

そんな打線の中でキーマンの一人が、「恐怖の8番」とも呼ばれる木浪聖也。

通常、打率のいいバッターは打順が上位に置かれますが、木浪は3割近い高打率を残しているにもかかわらず、シーズン通して8番に固定されました。

8番木浪が出塁すると次は9番のピッチャーですが、その後に続くのが、1番の近本光司。

すごいのは得点圏打率。なんと12球団トップで4割に迫る脅威の打率です。

木浪を塁において、チャンスにめっぽう強い近本がホームに返す。こうした8番から1番に繋がる「切れ目ない打線」が、2023年の阪神の強みでした。

さらに、「フォアボールはヒットと同じように重要」だと話す岡田監督は、フォアボールの査定ポイントを上げるよう球団側に交渉。

すると、フォアボールの数も12球団トップとなり、地道に出塁してコツコツと返す野球が徹底されました。

目指すは38年ぶりの日本一

18年ぶりのリーグ優勝を勝ち取った阪神タイガース。次なる虎の目標は38年ぶりの日本一。ちなみに「アレ」に変わる言葉は“募集中”だそうです。

(「サンデーモーニング」2023年9月17日放送より)