18年ぶりの優勝を果たした阪神タイガース。バース、掛布、岡田の3連発に象徴される85年や、絶対的エース井川がタイトルを総なめにした03年、MVP金本らの活躍が印象的な05年の優勝時と違い、突出した成績の選手はいません。

ホームラン数は12球団で下から2番目の少なさで、3割打者もゼロ。ところが、得点数は12球団ナンバーワン。いったいどのように点を取り、ぶっちぎりの優勝を手にしたのか?岡田監督のこだわりが実を結んだポイントは?手作り解説でお伝えします。

阪神タイガース “悲願のアレ”

とうとう「アレ」を成し遂げた阪神タイガース。お祭り騒ぎとなる大阪・道頓堀の周辺には、1300人の警察官が配置され、特に人が集まる戎橋や道頓堀橋の付近には、「DJポリス」のお立ち台が5箇所設置されました。

2003年の優勝時には5300人以上もの人が川へ飛び込み、1人が死亡していますが、今回は大きな混乱はありませんでした。

長く続いた暗黒時代 “カーネルサンダースの呪い”

道頓堀でのこうした騒ぎが始まったのは、1985年の優勝時。

この時はケンタッキーフライドチキンの「カーネルサンダース像」が優勝の立役者ランディ・バースに似ているといわれ、戎橋の上で胴上げされたあと川に放り込まれました。

その後、阪神の成績低迷が続いたため“カーネルサンダースの呪い”とも言われました。