朝晩は少しづつ涼しくなってきましたが、日中はまだ厳しい暑さが続いています。こうした中、小中学校では熱中症対策として運動会の日程を繰り下げる学校が相次いでいます。
8月には北海道の小学校で体育のあと児童が倒れて死亡するなど、今年も熱中症とみられる被害が相次いでいます。
厳しい暑さが続く中、大分県内の一部の小中学校では運動会の日程を繰り下げる対応をとっています。このうち大分市立東大分小学校では10月7日に実施する予定でしたが、11月18日に延期することを決めました。

(東大分小学校・小野富広校長)「全国各地で熱中症による子どもの被害が多い。思い切って1か月ぐらい下げた方が子どもたちのためにいいと考えた」
東大分小学校では毎日3回暑さ指数を計測。学校では2学期に入り、15日間のうち「厳重警戒」にあたる暑さ指数28以上が9日間あったといいます。
(東大分小学校・小野富広校長)「本校では熱中症予防の決まりで指数が31以上の場合は危険ということで基本、運動はさせない。10月に運動会を行うということであれば練習は今もう始まっている。9月になっても体育が外でできない日がかなり出ています」

この日も屋外で予定されていた体育の授業が体育館で行われることになり、教員は15分おきに水分補給するよう指導していました。
(東大分小学校・小野富広校長)「子どもたちもおそらく保護者も地域の方もいい運動会を観たいと思っている。それに少しでも近づけるような運動会を11月にやっていきたいと考えています」
県内ではこのほか豊後高田市内にある全ての小中学校15校で運動会を10月以降に行うよう見直しました。長引く暑さが2学期も学校活動に影響を与えていて、教育現場は対応を余儀なくされています。