香川県高松市で、学校の宿題廃止を訴え活動する女性がいます。「宿題ではなくやりたいことに時間を使うべき」と、きょう(15日)市議会に廃止を求め陳情を行いました。
高松市議会に陳情を行った、仁木彩乃さんです。議会で話し合ってもらおうと、教育民生常任委員会で自らの意見を述べました。

(仁木彩乃さん)
「宿題をしたくない子供には、宿題をしない権利があると思います。求めるのは小・中・高校での『宿題の原則廃止』」
就労支援を行っている仁木さんは、仕事がなかなか見つからない人の声を聴き、この活動を始めました。
(宿題の原則廃止を求める仁木彩乃さん)
「いつもやらされた大人たちから、やらされたものを自分でやってきたという人が多いので、そういった受け身の学習ではなくて『自分自身でこれやりたいな』と思った活動を、主体的にやっていくことが大切だと」

毎日のように出される宿題より、もっと大切なことに時間を割いてほしいというのが仁木さんの訴えです。

「宿題がなかったら、自分の好きな活動にもっと集中して充てられるのではないかなと思います。で、子供たちが主体的にどんどんと学びを進めていくところを求めたい」

宿題の原則廃止に議員の反応は…?
(議員)
「自ら学ぶ習慣をつくるということが苦手な子供もいるかと」
「振り返りの学習の一つとして宿題も必要かなと」
「議会で決定するのもなかなか。今の段階で難しいかなと」

結局、委員会の採決で陳情は不採択となりましたが、仁木さんは今後も「宿題の廃止」を訴えていきたいと考えています。

(宿題の原則廃止を求める仁木彩乃さん)
「社会全体の人に、教育の在り方を考えてほしい。受験の在り方、宿題の在り方、そういったすべての問題を、社会全体が見直す時にきているなと」
すでに東京などでは、宿題を原則なしにしている学校もあり、今後香川でも議論が進んでいくことになりそうです。
