鳥取県の発表によりますと、高齢者施設や医療機関で集団感染が散見されていて、ゲノム解析では、多くを占めていた「XBB.1.16(別名・アークトゥルス)」に代わり、世界・全国で増加している「EG.5(別名・エリス)」が県内でも増加傾向にあるといいます。
ゲノム解析の結果、「EG.5(別名・エリス)」は、今年5月には0%でしたが、6月以降増え始め、8月はおよそ2割が「EG.5(別名・エリス)」でした。
倉吉シティ内視鏡クリニック 藤井政至 医師
「昔みたいに肺炎になったり、重症化するリスクはかなり減っているかと思いますが、やっぱり症状としてはつらくて、接種をするのとしないのとでは、かかる確率だけでなく、症状についての緩和というところも考えると、接種を検討しても良いと思います」
藤井医師のクリニックでは、ワクチン接種予約を開放している1か月先までほぼ予約が埋まっている状態。その多くが高齢者です。
そして、これまでワクチンを2回、3回接種した人も、接種から半年以上経過しているとすでに免疫は減退しているといいます。
BSS山陰放送では記者2人(いずれも20代)が7月、新型コロナの「抗体測定検査」を受けました。「抗体測定検査」とは新型コロナワクチンの接種などによって感染や発症、重症化を防ぐ中和抗体が体内にあるかどうかを少量の血液で測定できる検査です。つまり、抗体価がどの程度か確認したい、現時点でワクチンの効果を確認したいという人などが受けるものです。
小崎記者、土江記者の新型コロナのワクチン接種歴はこうです。
小崎記者の場合
【1回目】2021年7月3日
【2回目】2021年7月31日
【3回目】2022年2月19日
土江記者の場合
【1回目】2021年7月4日
【2回目】2021年8月1日
【3回目】2022年3月11日
最後のワクチン接種から、それぞれおよそ1年半が経過。コロナウイルスと戦う抗体価は果たして、どれだけ残っているでしょうか。