新型コロナの年代別の感染者数が公表され、10代までの子どもが大半を占めていることがわかりました。新学期が始まり子どもの間で感染が広がっているとみられます。

大分県の南部では1医療機関あたりの感染者数が38.4人と警報基準の30人を大きく上回っています。佐伯市内の診療所の院長で県医師会の感染対策室長を務める井上雅公医師は、現段階では医療現場でのひっ迫は見られないといいます。

(県医師会感染症対策室長・井上雅公医師)「コロナでひっ迫している状況では今のところないと聞いている。ひどい肺炎というのはオミクロンになって少なくなっているということもはあるし、ワクチンの効果があると思う」

一方で、新学期が始まり子どもの間で感染が広がっていることが、南部で警報レベルとなっている一因としています。

(県医師会感染症対策室長・井上雅公医師)「夏休みの頃は結構若い20代30代の方がどこでかかったのか分からないと言って来られる方が多かったが、最近は家族内で子どもがかかられてそれからお父さんお母さんがというケースがみられるようになった」

定点医療機関の感染者数を年代別にみると10歳未満と10代の感染が目立ち、この年代だけで全体の7割近くを占めています。

井上医師は学校現場で感染を広げないためにも子どもの体調を観察することが重要といいます。

(県医師会感染症対策室長・井上雅公医師)「ご家庭でお子さんの様子をよく見てもらってちょっと喉が痛いとかちょっと体がだるいとか言ったら学校を休ませてねというのが一番」