これから秋に入ろうという時期ですが、実はこれからの時期に注意したいのが「蚊」です。ことしは猛暑が続いたため、25度~30度の気温で最も活動が活発化する「蚊」にとっては過ごしにくい日が続いていたんです。

少し気温が下がり、これから活発に動くとみられる「蚊」。対策を調べたところ、「足のにおいを消す」ことが重要でした。桜沢気象予報士の調査です。

まず、蚊がたくさんいるのはどんな場所なんでしょうか? 名古屋市衛生研究所の天野さんに聞きました。

(名古屋市衛生研究所 天野賢さん)
「風通しが悪いところ、直射日光が当たらないところ、下草が長いところですね」

日光が入らず、風通しが悪い、つまり木々が生い茂っている場所は蚊のすみかなんです。さらにこんな場所も…

(名古屋市衛生研究所 天野賢さん)
「藪の中にいることはありますので、こういったベンチに休憩されてるときにたまに寄ってくることがあるので気を付けたほうがいいかと思います。葉の裏で風をよけているというイメージですね。風に弱いので」

たくさんの蚊に出くわしたときの対処法は。

(名古屋市衛生研究所 天野賢さん)
「全部を叩き潰すのは難しいので、早歩きでその場を離れていただければ蚊は飛ぶ力が強くないので追いかけてこれない。走らなくても大丈夫」

では、蚊は血を吸うターゲットをどのように決めるのでしょうか?蚊の生態を研究している、専門家に聞きました。

(ヤマザキ動物看護大学 動物人間関係学科 長島孝行学科長)
「ポイントは3つあると思うんですよね。1つは色、2つ目は二酸化炭素、3つめはにおいという感じですね。」

注意すべきポイントの1つ目は、色。

(ヤマザキ動物看護大学 動物人間関係学科 長島孝行学科長)
「蚊っていうのは暗いところを好むんですよね。ですので色の濃いもの、黒であるとか紫であるとかこういったものに集まるという習性があります」
「もう1つ黒というのは太陽の熱を吸収して体温をあげてしまうと。蚊は体温の高いものに引き付けられるという要素も含まれますので、そういった黒、濃いものに集まるというふうに言われています。」

外で長い時間過ごすときは明るい色の服で!

つづいて二酸化炭素について。長島学科長によると、蚊は二酸化炭素を感知する力がずば抜けて高い!口の近くにあるセンサーが5メートル以上離れた人の息に含まれる二酸化炭素をかぎわけることができるんだそうです。

呼吸から出る二酸化炭素の量が増えるお酒を飲んだ後や運動をした後は要注意!