盛岡市で13日中学生の弁論大会が行われ、北上市の中学生がウクライナに住む祖母を思い、平和を訴えました。

「私の主張」は青少年の健全育成を目的に全国の中学生が意見を発表するもので、今年の岩手県大会には16地区の代表者17人が参加しました。

「ロシアからの襲撃や虐待におびえる日々で、多くの人が安心して生活を送ることすらできなくなりました」

ウクライナの民族衣装を着てステージに立ったのは北上市立南中学校2年の千田ソフィアさんです。
ソフィアさんの祖母、ラリーサさんはウクライナで暮らしていて、ロシアの軍事侵攻により不安な日々を過ごしています。

(千田ソフィアさん)
「ミサイルは多い日で10発も飛んでくるので、怖いと泣きながら電話をしてくる」

千田さんはウクライナに平和をもたらすためにできることとしてこう訴えました。

「まずは相手の話に耳を傾けること、そして相手に自分たちの考えや文化を知ってもらおうと発信すること、この二つで平和の砦(とりで)を築くことができる」

終わりの見えないロシアの軍事侵攻。千田さんは対話を通じて歩み寄ることの大切さを訴えました。
審査の結果、千田さんは最優秀賞に選ばれました。