高さ20メートルのはしごの上で舞う勇壮な「梯子虎舞」に向け、13日朝、岩手県陸前高田市の集落で巨大なはしごを海水に浸す「梯子出し」が行われました。

「梯子出し」は午前5時から陸前高田市広田町の根岬(ねさき)地区で行われました。住民およそ100人が集まり、長さ20メートル、重さ750キロほどの梯子を力を合わせて倉庫から出し、およそ500メートル離れた漁港に移動させて海水に浸しました。海水をしみこませることで、はしごのきしみを少なくすることが目的です。
「根岬梯子虎舞」は4年に一度例大祭が行われる広田町の黒崎神社の祭りで行われる伝統芸能で、20メートルの高さのはしごの上で虎舞を披露します。200年以上前から伝わり、市の無形文化財にも指定されています。
黒崎神社の例大祭が行われる10月8日に向け、地域を挙げての準備が続きます。