富山大学に勤務する60代の女性職員が、同僚の女性の足に台車をぶつけてけがをさせたとして、警察は9月6日付けで、この女性職員を傷害の疑いで富山区検に書類送検したことが関係者への取材で分かりました。

傷害の疑いで書類送検されたのは、富山大学の総務部に勤務する60代の女性職員です。関係者によりますと、女性職員はことし3月富山大学五福キャンパスの敷地内で、同じ部署の女性職員に対し荷物を積んだ台車を足にぶつけ打撲などのけがをさせた疑いがもたれています。

被害を受けた女性が6月、富山西警察署に被害届を提出。警察は9月6日付けで女性職員を傷害の疑いで富山区検に書類送検しました。

関係者によりますと、書類送検された女性職員は定年退職後、富山大学に再雇用されていて、今回被害を受けた女性は以前から、ハラスメント行為を受け上司に相談をしていたということです。

大学のハラスメント防止委員会は、「ハラスメント行為に該当しない」といった調査結果を出しているということですが、関係者は「真実をしっかりと検証し、真摯に向き合ってほしい」と話しています。富山大学は取材に対し「ノーコメント」としています。