8月に行われた今年の『全国中学校体育大会(全中)』の陸上・女子走り高跳びで、新潟市立小針中学校3年の野村寧音さんが1m60cmを跳んで、自身初の5位入賞を果たしました。
実は、小針中学校には競技用マットがありません。
それでは野村選手は、一体どこで本格的なジャンプの練習を重ねたのか?
「部活動と地域クラブ」について考えます。
155cmと小柄な野村寧音さんは、新潟市を拠点に活動する陸上競技チーム「RizeAC」に週3回通い、黙々とトレーニングに励んでいます。
【野村寧音さん】
「去年は悔しい結果で終わってしまったので、無事に支えてくれた皆さんのおかげで5位入賞できたことは、本当にとても嬉しいです」

高跳びを始めた小学6年生の時から野村さんはRizeACに通ってきました。
自身の通う小針中学校の陸上部では主に基礎トレーニングで体を作り、本格的な高跳びの練習は「地域の練習会」や『RizeAC』で行ってきた野村さんは、脚力を鍛えてバネの強化をはかり、記録なしだったという去年夏の雪辱を果たしました。
【野村寧音さん】
「部活動と並行しての練習は疲労が溜まってケガをすることもあるんですけど『高跳びをやりたい、飛びたい』という気持ちで結構来てます」

今年度から、全国の中学校で休日の部活動を地域クラブなどに移行する取り組みが段階的に始まっていますが、野村さんにとって地域クラブは、学校の部活と並び『跳ぶために』欠かせない場所になっています。