市街地を開発する区域と開発を抑制する区域に線引きする、いわゆる「線引き都市計画」について、富山市は現状を維持する方針を示しました。一方、議員からは人口減少や空き家の増加を理由に廃止を検討すべきとの声が上がっています。
富山市議会 久保大憲市議:「人口減少や少子高齢化、空き家を考えれば真正面から受け止めなければならない時期に来ていると思います。線引き都市計画の廃止も視野に入れ、持続可能な都市計画のあり方について抜本的な見直しを検討していただけないかと思います」

富山市議会の久保大憲議員が11日、線引き都市計画について富山市に質問しました。

線引きとは、都市計画の区域を「市街化区域」と「市街化調整区域」に分けることを言い、無秩序な開発による市街地の拡大を防ぐといった目的があります。

一方、調整区域では住宅建設や企業誘致、商業地の開発が制限または困難になる側面があります。
久保議員の質問に対し、富山市の深山活力都市創造部長は「非線引き都市計画区域に比べて開発圧力が高く、引き続き一体的な土地利用が必要」と述べ、線引き都市計画について現状維持の方針を示しました。
