不審船の目的、そして…
この工作船、日本で何をしようとしていたのでしょうか。
実は覚醒剤の売買が目的だったと見られています。その証拠というべきか、自爆前に乗組員が何やら覚醒剤らしきものを投棄しているところが写されています。

これらの事実が明らかになったのが、歴史的な日朝首脳会談の1週間前。
金正日総書記(当時)は、このとき日本人拉致とともに、工作船の存在も認めました。「私も最近事実を知った」「特殊部隊が自発的に訓練をした」と答えたらしいですが…。

このときまでの工作船(不審船)目撃事例は21例。これ以降は一切ありません。現在の金正恩政権は、ひたすらミサイルとサイバー攻撃が目立ちます。
もしかしたら「拉致」「工作船」「覚醒剤」など、直接的な工作はうまくいかないと、このときに思い知ったせいなのかも知れません。