■第31回WBSC Uー18 W杯・決勝 日本2ー1台湾(10日 台湾・台北天母野球) 

日本が台湾を逆転で下し、悲願の初優勝を成し遂げた。日本は全選手が3年生で挑み、2015年の第27回大会以来8年ぶりの決勝進出、過去準優勝が4度あったが5度目の挑戦で頂点に立った。

エース左腕・前田悠伍(大阪桐蔭)が7回1失点で完投、4回にスクイズと相手のミスで2得点を挙げ逆転した。

前日の9日のスーパーラウンド最終戦で3度の優勝がある台湾に2ー5で敗れている。

先攻は日本で1回に1番・寺地隆成(明徳義塾)が四球、山田侑也(仙台育英)の犠打、緒方連(横浜)のヒットで1死一・三塁の先制機に。武田陸玖(山形中央)は空振り三振、丸田泰斗(慶応)は一ゴロに倒れた。

先発はエース左腕・前田悠伍(大阪桐蔭)が47球を投げた7日・韓国戦から中2日でマウンドへ。前田は今大会は2試合先発し9回2/3を無四死球、無失点に抑えていた。

だが前田は1回にヒットと自身の暴投で1死三塁から3番ク・チンシェンにタイムリーを浴び初失点で先制を許す。

打線は4回に先頭・緒方が四球、武田の犠打、丸田が投前にセーフティバント安打を決めて1死一・三塁に。

ここで高中一樹(聖光学院)がサード前にスクイズを決めると三塁手が一塁へ暴投、一塁走者・丸田も一気に本塁に還り、2ー1と逆転に成功。

前田は4回1死からヒットを許し2死後に四球を出し一・二塁で7番ジャン・チャオホンを中飛に打ち取る。

前田は5回は見逃し三振、ライト前の落ちるかという打球を知花慎之助(沖縄尚学)がスライディングしながら好捕、中飛と三者凡退に抑える。

6回の攻撃で先頭・武田が二内野安打、丸田が犠打を決め1死二塁から高中がヒットを放ち一・三塁の追加点の好機に。知花と尾形樹人(仙台育英)は連続空振り三振に終わる。

前田は6回に先頭打者にヒット、犠打を決められ1死二塁から自身の暴投、申告敬遠もあり2死一・三塁でセンターへの当たりを丸田がランニングキャッチしピンチを脱した。

打線は7回も先頭・橋本航河(仙台育英)がヒット、寺地が犠打失敗も橋本が二盗を決める。

山田がヒットでつなぎ1死一・三塁から緒方がスクイズを外され三塁走者・橋本が走塁死、緒方は空振り三振で好機をものにできなかった。

最終回の7回も前田がマウンドへ。先頭打者の三ゴロを高中が後逸、バントをさせず捕邪飛、遊飛、二ゴロに抑えて92球、4安打、2四球、5奪三振の1失点で完投勝利を挙げた。

≪今大会の日本代表≫
1次ラウンドB組
9月1日 10ー0 スペイン
  2日  7ー0 パナマ
  3日  4ー3 アメリカ  
  4日  10ー0 ベネズエラ
  5日  0ー1 オランダ

スーパーラウンド
  7日   7ー1 韓国 
  8日  10ー0 プエルトリコ
  9日   2ー5 台湾

決勝 10日 2ー1 台湾