岡山市東区のキリンビール岡山工場は、地元の小学校などと協力して天然記念物の魚「アユモドキ」の人工繁殖に取り組んでいます。きょう(8日)、育てた30匹が工場内のビオトープに放流されました。

岡山県と琵琶湖・淀川水系のみに生息する「アユモドキ」です。

キリンビール岡山工場を岡山市立千種小学校5年生の28人の児童が訪れ、ビオトープに学校などで育てた30匹を放流しました。


市の教育委員会と「瀬戸アユモドキを守る会」の協力のもとで育ててきたアユモドキ。キリンビールでは、人工繁殖の活動を通じて子どもたちに豊かな自然環境を大切にする心を育んでもらいたいとしています。

(児童)「アユモドキを放流することができてうれしかった」

(児童)「後輩にも受け継いで欲しい」

(キリンビール岡山工場 千葉一弘工場長)「生き物を大切にする、自然を大切にするという気持ちを、ぜひアユモドキを通じて学んでいただければ」

2005年から行っている人工繁殖ですが、このビオトープでは、今年6月、全国で初めて屋外の人工の環境下で産卵が確認されたということです。