世界遺産には「世界で一番」のものが、いろいろあります。特集「世界一の世界遺産20選」という放送から、いくつかご紹介したいと思います。
世界一高い木は110メートル以上!ビルに換算すると40階建ての高さ
まずは「高さ世界一」。代表的なのはネパールの世界遺産「サガルマータ国立公園」にある山、エベレスト。サガルマータとはネパール語で「世界の頂上」を意味しますが、確かに標高8848メートルのエベレストは地球上で最も高い所です。

世界一高い木があるのが、アメリカの世界遺産「レッドウッド国立公園」。セコイアメスギという種類の木で、なんと110メートル以上もあります。ビルに換算するとほぼ40階建ての高さ。横浜のマリンタワーが106メートルなので、それよりも高い木となります。
高さ世界一!耳だけでも7メートル…中国の崖に鎮座する摩崖仏

人が作ったものだと、磨崖仏(崖を掘って作った仏像)で世界一高いのが中国の楽山大仏。実に高さ71メートル、約1300年前に作られたものです。番組でも撮影したのですが、四川省の川を下っていくと、川沿いの断崖に突如として巨大な大仏が現れるので、映像的なインパクトは強烈です。耳だけでも7メートル・・・参拝する人が本当に豆粒くらいにしか見えません。楽山大仏は、近くの峨眉山という山と一緒に「峨眉山と楽山大仏」という名称の世界遺産になっています。峨眉山は中国三大霊山のひとつといわれ標高3000メートル以上もあって、山頂近くの仏教寺院の撮影の時にスタッフが軽い高山病になってしまったこともあります。

ちなみに、こうした高い所に宗教施設を築いた世界遺産が中国にはいくつかあり、最近では武当山という湖北省にある聖山を撮影しました。こちらは黄金をふんだんに使ったお堂が山の頂に建っていて、まさに「天空の聖地」。ドローンで空から撮影すると、その偉容がよく分かる世界遺産でした。