公衆浴場経営の「サンユー」と関係会社の「ヤスヒラ」は先月24日までに富山地裁高岡支部より破産手続きの開始決定を受けていたことがわかりました。負債額は2社合わせて約5200万円です。

帝国データバンク富山支店によりますと、富山県氷見市の有限会社「サンユー」は1993年(平成5年)5月設立の公衆浴場運営会社で、氷見市内で「ハダカ天国ゆ~ランド」の屋号で、風呂やサウナを運営し、地元固定客を持っていました。

しかし、同業のスーパー銭湯との競合で業態は縮小、2023年4月期の収入高は約720万円まで減少した上に近年の燃料高により採算が悪化、赤字決算となっていました。

関係会社の「ヤスヒラ」は、1966年(昭和41年)創業、1976年(昭和51年)6月設立で手芸品の小売を手掛けたほか、その後は子供服、婦人服、ピザ販売店、コインランドリー運営など次々と事業転換していましたが、2021年3月にピザ販売店の営業権を譲渡した後は賃貸収入を得る形をとっていました。

以降はコインランドリー運営と賃貸収入のみとなり、2023年5月期の収入高は約72万円まで減少、赤字となっていました。今年1月に「ヤスヒラ」代表が死去してからも事業を継続しましたが、借入金返済のめどがたたず今回の措置となりました。負債は「サンユー」「ヤスヒラ」の2社合わせて約5200万円とみられています。