菓子メーカーのシャトレーゼは7日、岩手県内の子会社で製造している商品の一部が、賞味期限を書き換えて販売されていたと発表しました。会社はホームページで謝罪し、対象商品を自主回収しています。

シャトレーゼによりますと、賞味期限の書き換えが発覚したのは岩手県一関市にある子会社の菜花堂(さいかどう)で製造され、全国780店舗で冷凍販売している「濃厚ショコラテリーヌ」の一部です。

シャトレーゼの子会社・菜花堂(岩手・一関市)


本来6月20日が賞味期限のこの商品4344個が9月6日、12日、23日、10月3日、31日、11月14日にそれぞれ書き換えられて販売されていました。
6月中旬に菜花堂の当時の社長がまもなく期限を迎える商品を廃棄することへの罪悪感から、自らの経験に基づき問題ないと判断した上で、製造現場に書き換えを指示したということです。


品質保証の管理者が8月21日に気づいて発覚しました。シャトレーゼによりますと、賞味期限の改ざんを指示した菜花堂の当時の社長は解任し、グループ会社へ異動となったということです。


シャトレーゼの広報担当者はIBCの取材に対し、「当該商品は公的機関の検査で品質や安全性に問題はないと確認されている」と説明しています。
対象商品については回収を行っているということです。
今後は子会社における管理体制の見直しを図るとともに、グループ全体においてコンプライアンス教育を徹底し信頼回復に努めるとしています。