長野県で猛暑によるリンゴの被害が深刻だというニュースを先日伝えしましたが、富山県内も例外ではないようです。魚津市の名産「加積りんご」もこの夏の暑さや水不足が影響し、日焼けしてしまっています。

加積りんご組合 川西清則組合長:「これですね。上が茶色くなっている。日焼けで黒くなっていますよね」

魚津市の名産「加積りんご」を栽培するこちらの農園ではこの夏続いた高温の影響でまだ青いリンゴの頭が日焼けしてしまっています。

加積りんご組合 川西清則組合長:「水分が失われて、ちょっとカスっとしたような感じになる。こういう日焼けが増えてきています」

リンゴの名産地・青森県や長野県と異なり夏場の気温が上がりやすい県内では、しばしばあるということですが、ことしは例年に比べてもその数が多く、全体のおよそ3%が日焼けしてしまっています。

日焼けしたリンゴは規格外や加工品として販売しますが、なかには腐って売り物にならないものもあるといいます。

対策として地面に水をまいていましたが…。

加積りんご組合 川西清則組合長:「片貝川の水が少なくなったらもう…。水は勢いで入れないと奥までいかないので。水位が下がってくると「あ、ちょっとやばいかな」って」

連日の暑さの影響で魚津市を流れる片貝川が枯れたことで一時、農業用水路の水位が低下。不安が尽きないなか9月に入りようやくまとまった雨が降りました。

加積りんご組合 川西清則組合長:「ものすごい恵みの雨で。本当皆さん待っていたと思う。赤くておいしいリンゴになってほしいなという思いで育ててはいるんですけども、なかなか自然には勝てないので。これから1番心配なのは台風ですよね」

記録的な猛暑のあとは台風シーズン。主力品種「ふじ」の収穫まであと2か月。まだまだ気が休まりません。