各地の学校給食や公立施設の食堂などで突然、食事の提供が止まる事態が相次いでいます。困惑の声が広がる中、いったい何が起きているのでしょうか?

茨城県立の児童自立支援施設。家庭などで暮らせなくなった小中学生が、生活しながら学校に通う施設です。

きのうまでは施設で3食を作っていましたが、きょうから市販の弁当に。

職員
「できたてほやほやではないんですけど、これがいつまで続くのかなというところ」

その理由は、給食業務を委託していた会社が突然、営業を休止したためです。この施設にはきのう、「事業の継続が困難で食事の提供ができない」と話があったといいます。

茨城県立茨城学園 関根正弘 園長
「責任者の方からこちらに何も連絡がない状況で、それは大変困ってるという状況」

突然、子どもと職員およそ35人分、3食の給食がなくなる事態に。

同様の事態は各地で起きています。

広島県では7つの高校で寮生向けの食事の提供がストップ。急きょ、学校が用意した弁当でしのいでいます。

さらに…。

記者
「こちらは県の職員などが利用する食堂なんですが、きょうは扉が閉まっています」

広島県議会の食堂もきょうから営業停止に。

いずれも原因は、広島市に本社がある「ホーユー」にあります。「ホーユー」は学校給食に加え、警察学校や自衛隊の駐屯地、公立施設の食堂など全国およそ150の施設で食事を提供していて、その半分程度で営業を停止しているということです。

きのう、JNNの取材に応じたホーユーの社長は…。

ホーユー社長
「物価と光熱水費が上昇したが、値上げできない。やればやるほどマイナスになる」

こう話したうえで、「破産手続きに向けて準備中で、近く破産を申し立てる予定だ」と説明しています。