水原希子さんや仲野太賀さん、役所広司さんといった第一線で活躍する俳優たちが、映画界の構造改革を目指して立ち上がった団体に賛同のメッセージを寄せました。背景にあるのは性暴力などハラスメントの問題です。映画界の目指す新たな形とは?

是枝裕和監督
「少しでもこの映画界が働く環境として改善されればと思っております」

5月、カンヌ国際映画祭で監督作品が男優賞を受賞した是枝裕和監督。
興行収入などの一部を業界内に分配するといった映画界の構造改革のために、有志で新たな団体を立ち上げました。背景にあるのは映画界の労働環境、そしてハラスメントの問題です。

深田晃司監督
「20歳のころに殴られたり蹴られたり普通にしていたので、そこは問題意識のスタート地点ではある」

舩橋淳監督
「映画界で今、性被害、性暴力、暴力ハラスメントについて、物凄い問題が起きているんですけれども、正さなきゃいけないものの一つとしてハラスメントをとらえている」

映画界の改革については俳優からも賛同の声が。

俳優 役所広司さん
「将来、日本映画界を目指す若者たちに、のびのびとその才能を発揮できるような環境を用意してあげることが、世界に誇れる日本映画を満たす大きな力になると信じています」

俳優 仲野太賀さん
「働きやすい環境があってこそ、人材育成の仕組みがあってこそ、歴史ある日本映画の未来を繋いでいけるように思います」

俳優 水原希子さん
「お互いの立場に関係なく話し合いができる環境があれば、より連帯して健康的な作品作りが出来るのではないかと考えます」

映画俳優を志す人たちに演技指導を行っているワークショップ。

代表の園田さんは5月、ハラスメント防止のためのガイドラインを作り、ワークショップで暴力や性的シーンを含む題材は扱わないと宣言しました。

CiNEAST 園田新 代表兼映画作家
「ワークショップが映画業界の入り口の人も多いと思う、俳優にとって。そうすると指導の環境によって、これが映画業界であるという認識をもちがち。安心して表現できる環境を作ってサポートができるようにするのが私たちの役割かな」

さらにガイドラインでは講師と参加者の連絡先の交換を禁止。懇親会を行う場合は、必ずスタッフが立ち会うなどとしています。

園田さんは、是枝監督らが進める映画界の構造改革に期待を寄せています。

CiNEAST 園田新 代表兼映画作家
「自分たちが気を付けるだけじゃなく、映画の現場でも第三者機関なりがチェックしていく体制ができていく方が良いかなと」

映画俳優を志す生徒たちは。

ワークショップの生徒
「一人一人を尊重して喋ってくれるとうれしいです」
「他のワークショップに行くと、飲み会の席で連絡先を無理やり交換させられたとか(聞いた)。これからもどんどん変わっていって、これからそういう被害が増えなければいいなと本当に思います」