中国でスパイ行為を疑われ、6年余りの服役を経て去年10月に帰国した日中交流団体の元理事長に対し、日本の外務省が5日、初めて聞き取りを行ったことが分かりました。

中国で“スパイ行為”疑われ6年服役 鈴木英司氏
「大使館に関わる問題ですね、領事面会の問題とか、(中国の)新スパイ法についての問題点、それについて対応をどうしたらいいか話した」
日中青年交流協会の元理事長の鈴木英司氏は2016年、中国でスパイ行為を疑われ懲役6年の実刑判決を受け、去年10月に帰国しました。
5日昼過ぎ、外務省の邦人保護の担当者が拘束の状況について初めて聞き取りを行ったことがわかりました。
鈴木氏によりますと、聞き取りは外務省側からの要望で、北京の日本大使館による領事面会の状況などについて質問があったということです。
中国で“スパイ行為”疑われ6年服役 鈴木英司氏
「なぜ今になったんですかと。それについては(外務省側からは)明確な答えはなかった。今後、研究して活かそうと思います、という言い方をしていました」

一方、鈴木氏が帰国してからおよそ11か月後になってこうした聞き取りが行われた理由について、外務省側から明確な説明はなかったということです。














