夏休み明けで疲れている児童の心のケアを行うため、新潟市の小学校でスクールカウンセラーが授業を行いました。

「みんなに会えるのを楽しみにしていました。よろしくお願いします」

新潟市東区の小学校で授業を行ったのは、スクールカウンセラーの坂井淳子さんです。この学校では一週間前に夏休みが明け、授業が再開しました。

【スクールカウンセラー 坂井淳子さん】
Q不登校や自殺者も増える時期でしょうか?「そうですね。新潟県も割合が高いといわれています」
「長期休み明けというのは、大人もそうだが切り替えが難しい…」

夏休み明けで疲れている子どもたちの心を元気にしようと行われたこの授業。
坂井さんはポジティブやネガティブなどの感情の起伏は誰にでもあるとしたうえで、自分の感情を振り返って確認することが大切だと説明しました。

【スクールカウンセラー 坂井淳子さん】
「ネガティブな感情というのは悪いものではなくて、生きていくうえで必要な力です」

ネガティブになった時、ポイントになるのは「レジリエンス」と呼ばれている困難を乗り越え、立ち直る力だそうです。
「レジリエンス」は誰もが持っている力で、この力を高められると気持ちをうまくコントロールできるようになるということです。

【児童】
「休みがもう1日あってほしいなという感じでした。落ち込んだときがあっても、家でできるようなことを教えてもらったので試したみたいと思います」
「(夏休み明けは)『ちょっと学校嫌だな』というときもありました。元気な気持ちで、みんなとも仲良くしていきたいです」

【スクールカウンセラー 坂井淳子さん】
「我慢しないで、『困ったときはサポートをしてくれる人がいるんだよ』ということを忘れずにSOSを出してほしいと思います」

坂井さんは、今後も小学校や高校でこうした授業を行い、児童や生徒の心のケアにあたるということです。