多くの人が集まる場所で危険な行為に及ぶ人物が現れたらどうすればよいのか。4日、鳥取県境港市の複合型施設で、テロ対処訓練が行われました。

不審者役
「おい!近づくな!」
警官
「ナイフを捨てろ!ナイフを捨てろ!」
不審者役
「神だぞオレは!」

4日、境港市の複合型施設「みなとテラス」で行われたテロ対処訓練には、警察とみなとテラスの職員など約30人が参加しました。
訓練は、「オレは神だ」と騒ぐ不審な男が施設内に入ってきて、みなとテラスの職員が警察に通報したという想定で始まりました。
そして、硫化水素の入ったペットボトルを投げたり、ナイフを振り回したりして暴走する不審者を、警察がさすまたや盾などを使って取り押さえました。

境港警察署 西山拓郎 警備課長
「テロの予防というのは警察だけでは難しいところがあるので、今後もこういった不特定多数の方が集まる場所で管理者の方と一緒に訓練をして、意識を高めていきたいです。」

警察は、「不審者がいた場合は、スマホで撮影するよりも、まずその場から離れるなど身の安全を確保することを優先してほしい」と呼びかけています。