バスケットボール日本代表、見事、パリオリンピックの出場権を獲得しました。

対戦相手はカーボベルデ。カーボベルデの人は日本国内に十数人しかいないといいます。試合を一緒に観戦して、いろいろな話を聞きました。

日本代表が、オリンピック出場権獲得をかけてカーボベルデ代表との戦いを始めたころ…。

「ハロー」「久しぶり」

山口市平井のアパートを訪ねました。

この人は、ジョルジュ・ボルジュスさん。

山口大学で経済を学ぶ、カーボベルデからの留学生です。

実は、ジョルジュさん、6月に放送した、私の英語上達企画のロケに協力してくれていました。

その縁もあって、日本にとって世紀の一戦を留学生の仲間も一緒に楽しもうということになったのです。

今回の試合で、カーボベルデという国を初めて知ったという人も多いのではないでしょうか?

永岡克也アナウンサー「カーボベルデはどんな国?」

カーボベルデからの留学生 ジュルジュ・ボルジュスさん
「サーフィンが盛んで観光も有名。観光するには美しい国」

カーボベルデはアフリカの西にある島国で人口は56万人。

日本から遠く離れているだけに…。

「カーボベルデの人は日本に12人かな、日本のカーボベルデ人のフェイスブックグループではたぶん12人」

外務省のホームページによるとおととし時点で、日本にいるカーボベルデ人は14人。

多くが留学生で、名古屋から西ではジョルジュさんだけだそうです。
なぜ山口大学を選んだのでしょうか?

「経済学を学びたかったから。多くの大学では経済学を英語で学ぶことができなかった。私は経済学を英語で学びたかった。山口大学にはそのプログラムがあった」

今回のワールドカップ、カーボベルデは初めての出場でした。

永岡アナ「カーボベルデと日本が戦ってどんな気持ち?」
ジョルジュさん「とても誇りに思う。カーボベルデの人はチームに誇りを持っている。日本と戦うのはプラスになる。私の国を有名にしてくれる。一般の人はカーボベルデを知らない。どこから来たの?と聞かれて『カーボベルデ』と答えると、『どこにあるの?』と。(試合で)日本の人たちに知られるようになる」

そんな話をしているうちに試合は終盤へ。

第3クオーター終了時には大差をつけていた日本が、カーボベルデの怒濤の反撃に防戦一方となります。

物静かなジョルジュさんも熱い声援を贈ります。

結果はご承知のとおり。

日本が逃げ切り、自力でのオリンピック出場を決めました。

永岡アナ「サンキュー」
ジョルジュさん「おめでとう」

この日、一緒に観戦を楽しんだ留学生3人は、今月26日に卒業し、それぞれ自分の国に帰る計画だそうです。

ジョルジュさん「山口は生活しやすかった。便利だった。スーパーマーケットも大学も、すべてが近い。東京はとても忙しい、にぎやか。私は、山口のにぎやかでなく、リラックスできるところが好き」

もうすぐ山口を離れるジョルジュさん。この試合で日本人が自分の国をもっと身近に感じてくれることを願っています。

ジョルジュさん「この試合の後、たくさんの日本の人たちがカーボベルデに旅行に来てほしい。とても美しい国。美しいビーチがあって環境がいい。日本がとても暑いとき、1週間旅行にくればいい。とてもいいところです」