事件から4年あまり。
5日に初公判を迎える裁判員裁判では、青葉被告の刑事責任能力の有無や程度が最大の争点となる見通しで、判決は来年1月25日に言い渡される予定です。

青葉被告の体は比較的順調に回復しているのではと、上田医師は推測します。

上田敬博 医師
「青葉被告の体に大きな問題があれば相談したり、呼ばれたりすることがあると聞いていたんですけど、それが無いということで、おそらく裁判に十分に耐えられるだけの体力とリハビリが行われたんじゃないかと予想しています」

元主治医が今、青葉被告に思うこととは…

上田敬博 医師
「自分の仕事、責務は果たしているので、あとは裁判の行方を見守るしかないかと思っています。
犠牲になられた方やそのご家族、けがでリハビリや闘病されている方に対して、まず謝罪の言葉を述べてほしいことと、裁判に対しては必ず正面で向き合って、決して逃げないでほしい。その2つだけです。

時間は経っていますが、犠牲になられた方のご家族、あるいは被害に遭われた方、そのご家族にとっては決して風化はしていないと思うんです。そういう観点で私自身は見ています。決して過去のものでは無い、現在も事件は終わっていないんだという形で見ていきたいと思います」

事件は決して過去のものでは無い。青葉被告にも、今も事件は終わっていないという意識で裁判に臨んで欲しいと話します。

上田敬博 医師
「自分たちが全力で治療、救命した、その理由というのは彼には理解できているのではないかと思っています。それが失望にならないように願っています」