混乱の中、起きた悲劇…

そして、激しい混乱の中、デマが乱れ飛び、さらなる悲劇がもたらされます。

「朝鮮人が放火」「井戸に毒薬を混入」といったデマが流れ、主に朝鮮半島出身者が犠牲となる殺傷事件が数多く発生したのです。

2009年、政府の中央防災会議が公表した報告書では、犠牲者が全体の「1%から数%」、つまり「1000人から数千人」の命が奪われたとされています。

関東大震災の「実情」と「教訓」

しかし9月1日、都内で開かれた「朝鮮人犠牲者の追悼式典」では…

「ヘイトスピーチ」と認定された発言をした団体が、東京都の許可を得たうえで、慰霊碑前の敷地で反対活動を行うなど、異例の事態になりました。
 
いまだ実情がきちんと理解されているとは言いがたい関東大震災。しかし、そのかつての震災の教訓が、今重要な意味をもとうとしています。それは…

今後30年以内に70%の確率で起きるという「首都直下地震」。8月、政府の地震調査委員会でも…

平田直:地震調査委委員長「おそらく私たちの生きている間に、マグニチュード7や8の地震が起きることは何の不思議もない」