いまから100年前、首都東京を襲った関東大震災。その教訓は、今後の首都直下地震の備えにいかされているのでしょうか?
あれから100年…。新たな事実が
関東大震災から丁度100年…。
9月1日行われた慰霊式典では…
参加者「ここに来ると『あっ(備えを)しなくちゃ』と思う…」
一方で現在、9月1日の「防災の日」が、関東大震災に由来することを「知らない」人が49%に達するなど、その記憶は年々薄れつつあります。
1923年9月1日発生し、死者行方不明者10万5000人に達した関東大震災。地震の規模は「マグニチュード7.9」と推計されてきました。
ところが当時、東京などの地震計が破損し、記録が少なかったことから、この数字は疑問視されていました。
そこで名古屋大学の武村特任教授は、日本各地に残る地震の波形記録などを分析し、今回新たにマグニチュードを算出。その値は…。「マグニチュード8.1±0.2」。
大都市を襲った直下型地震としては1995年の阪神淡路大震災がありますが、マグニチュード8.1とした場合、地震のエネルギーは、そのおよそ16倍。いかに巨大な地震が東京を襲ったかが分かります。
名古屋大学・減災連携研究センター:武村雅之特任教授「過去に起きた災害をきちんと勉強しておくことは、(次の災害を)予測するヒントになる」
「火災旋風」の恐怖とは…
発生がお昼時だったため、死者の9割が火災による犠牲者。特に被害が大きかったのが、現在の東京・墨田区にあった「被服廠跡」と呼ばれる場所です。
大勢の人が避難する中、炎や煙が竜巻のようになる「火災旋風」が発生し、およそ3万8千人が死亡。当時その場にいた人の証言が残されています
女性証言音声「人が飛んで、空に舞い上がっているのを見ました。今の公衆電話みたいなボックス、それなんかも飛んでいました。兄弟2人が飛んでいっちゃったんです、竜巻に巻かれて…」














