2022年8月の大雨で運休が続いている津軽線の区間について、青森県今別町は新幹線駅近くまで路線を復旧させ、その先はバスなどを運行させる案を検討会に提出しました。


現在も不通が続くJR津軽線の蟹田・三厩間について検討する6回目の会議が開かれました。これまでの議論では、鉄道を維持する場合と、バスなどの自動車交通に転換する場合に分けて検討してきましたが、今別町は1日、その折衷案となる新たな提案を行いました。新たな案では新幹線駅の奥津軽いまべつ駅の近くにある津軽二股駅まで路線を復旧させ、その先は自動車交通に転換するとしています。


今別町 太田和泉課長
「津軽二股~三厩間の部分で自動車交通にすることによってこれまでかかっていた経費がいくらかでも軽減するのであれば自動車交通もいいのかなと」


新たな提案にJR側は次の会議までに経費などの詳細を確認し、持続性や利便性などを示したいとしました。


JR東日本盛岡支社 企画総務部 松野文一マネージャー
「当社としても1年が経過して、地元の住民の方の声だと思いますので、そこは真摯に受け止めて、また引き続き、住民への説明などていねいに進めていきたい」

次回の会議日程は決まっていませんが、JRでは検討が十分に深まった段階で方針を決めたいとしています。