関東大震災からきょうで100年です。東京都慰霊堂では法要が営まれ、遺族らが祈りを捧げています。現場から中継です。

100年前のきょう午前11時58分に起きた関東大震災、まもなくその発生時刻を迎えます。

きょうは午前10時から東京都慰霊堂で大法要が開かれ、遺族らが祈りを捧げています。

遺族
「今年は100年というのがあったので、けじめもあるので行きたいなと2人で来ました」
「こういう恐ろしいことは、やっぱりいつ来るか。ここに来ると『あっ(災害への備えを)しなくちゃ』と思う」

1923年のきょう発生した関東大震災はマグニチュード7.9と推定され、死者・行方不明者は10万人を超えました。

揺れだけでなく、犠牲者の9割近くは火災によって亡くなり、ほかにも、神奈川などを襲った津波、そしてデマによる朝鮮人虐殺などで多くの人が犠牲となりました。

私がいるこの場所は、軍服などを作る工場「被服廠」の跡地で、地震当時は空き地でした。ここで火災旋風が起きたため、避難して集まった人たちは火に囲まれ、3万8000人が亡くなりました。

きょうは100年前の甚大な被害の教訓を活かし、いつ起こるかわからない災害への備えを見直す1日にしてほしいと思います。